How To Start A Fire : Further Seems Forever :S.R.(*super recommend)#.4


How to start a fire
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『Further Seems Forever』
米国の5人組バンドです。
これまでに3枚のアルバムを発表。

…意図的とは思えませんが…
アルバムをリリースする度、ヴォーカリストが変わってきたバンドです。

『ヴォーカリストが変わる』

これは…個人的には非常に邪道なのですが、このバンドの“ヴォーカル交代劇”には
何故か今のところ、違和感を感じずに済んでおります。
極上の仕上がりの3作品。
どれから紹介しても何ら差し支え無いのですが…
S.R.(*super recommend)#.4では、
“Further Seems Forever”(以後FSF)
『How To Start A Fire』を取り上げます。

『How To Start A Fire』は2003年リリースの、彼らの2ndアルバム。
1stが素晴らしい出来だったにもかかわらず、
2ndでは早くも、ヴォーカリストが交代する事態に。
しかし、これは友好的な別れだったと思います。
オリジナルヴォーカリストである“クリス・キャラバ”が自身のバンド
(…ソロプロジェクトと呼ぶべきか?…)
“Dashboard Confessional”に専念する為の脱退であったから…。
余談ですが、このバンドも物凄く、お薦めです。大ファンです。
そこで、FSFに迎えられた新ヴォーカリストが、“ジェイソン・グリーソン”。

フロリダを活動の拠点にしている彼ら。


Band Member :


Joshua Colbert(Guitar)
NickDominguez(Guitar)
Chad Neptune(Bass)
Steve Kleisath(Percussion)
そして、新メンバーでVocalの“Jason Gleason”。


“クリス・キャラバ”在籍の一枚目が唸る程の一品で、
ファン達も“この編成”での”2ndを心待ちにしていたことと思われます。
しかし、このアルバムに新ヴォーカリストを迎えたことは、
バンドにとって“マイナス”になるどころか“プラス”に転じています。





“それ”はファンにとっても同じこと。
残念ながら、クリス参加での2ndを聴くことは出来ませんでした。
が、幸いなことに、その少しの“残念”と引き換えに
我々ファンは『大きくて新鮮な喜び』を享受する事が出来たのです。
ジェイソンを迎えた新生FSFの音楽。
それこそが『大きくて新鮮な喜び』そのものだったのです。

オープニング曲:How To Start A Fire。アルバム表題曲です。
マッチをこする音(?)に続く“点火”の合図で始まる
活きのいいギターサウンドが、一曲目にもってこいのHow To Start A Fire
ツインギターが存分に活かされ、層の厚い音が完成しています。
続く二曲目:The Sound
アルバム二曲目にして早くも
「ジェイソンの声…FSFに最高に合ってるよ…」
と、“ヴォーカル交代劇”をファンの立場で快諾しています。
この曲。物凄~く…ポップなイントロなので…10秒位は、
耳が集中していなかったのですが…やられました…。
確かに、全体的なテイストとしては他の楽曲よりポップです。
が、“荒々しさ”と“キャッチーさ”の融合が時として
最強な曲を生み出す事をThe Soundは如実に物語っていますね。
FSFベスト5には必ず入れておきたい…そんな名曲。
三曲目:A Blank Page Empire
四曲目:Against My Better Judgement そして、五曲目のI Am
A Blank Page Empireはブルースを思わせる落ちついた幕開け。
「このまま終盤まで行ってくれても構わない」と思える程、以外にしっくり。
しかし…この後、しっかり抑揚ある展開に。とはいえ、比較的おとなしめな曲。
が、次の曲への繋がり的には「このくらいが丁度いい」と
この後の活発なイントロを耳にした瞬間に納得させられます。
Against My Better Judgementは、ストレートさが気持の良いロックナンバー。
演奏陣の複雑な“ため”のサウンドをバックに“歌”を前面に押し出したI Am
六曲目:Pride War
…ひたすら熱い曲です。
FSFサウンドの王道を行くような、計算し尽くされた“動”にひれ伏します。
思わず「待ってました!」と叫んでしまう程の“らしさ”。
どうにも…こういう曲には弱いのです…。
色々な意味で非常にバランスの取れた名曲。
…必聴です…。
On LegendaryInsincerity As An Artform
…この七曲目と八曲目は…鳥肌が立つ曲展開。
On Legendaryは、これまでの流れとは毛色の違う繊細なイントロに乗り
「全楽曲中、最も美しいのでは?」と思われる透き通った歌声で始まります。
切ない歌詞が序盤には甘く紡がれ、中盤で“それ”が勢いよく切れる…。
ここからは終盤まで“泣き”サウンドの連続。
短い時間の中に、エモーショナルがぎっしり詰め込まれています。
ジェイソン、本領発揮のヴォーカルセンスです。
演奏陣の確かな腕と攻めの姿勢に、圧倒されること間違い無しです。
Insincerity As An Artformはミディアムテンポで始まる
メロディアスさ全開のロックバラード。
アルバムの中でも“一聴して耳を捕らえるキャッチーさ”にかけては
The Soundに次ぐ曲だと思います。
続いて九曲目:The Deep
中盤から激しさを増す、各パートの感情のぶつかり合い
そして“それ”が爆発する様が圧巻です。
ラストを飾る十曲目:Aurora Borealis (in long form)
気だるい空気が充満しています。
全体的に壊れ気味なサウンドとヴォーカルで終焉ヘ。
冒頭での“火”同様、“火の粉”のような音で幕を降ろす凝りよう。

以上、全11曲。38分のタイムラン。…確かに、短いです…。
しかし、全く物足りなくはありません。
短くとも、各曲が己の使命をまっとうしているので、
この長さで十分に感じます。
(ちなみに…この手のアルバムは、どれも短いんですよね…)

それにしても…
ジェイソンを迎えたFSFのチョイスは素晴らしい。

手放したチョイスは……どうでしょうか?


三枚目のアルバムも傑作ですし、ジェイソンに代わり新加入した
ジョン・バンチのヴォーカルも合っている。
ただ、『大きくて新鮮な喜び』には“あと一歩及ばず”の感があります。
(サウンド面では、文句無く“泣き”の仕上がり。)

1stと2nd。
(ほんと…たいした場所じゃありませんが…)
どちらを先に語ろうか迷いました。
双方、ヴォーカルが好み&余りにも名曲揃いなので…。
結局…“今”の気分が2ndアルバムだったので、こちらを先に取り上げました。
とは云え、1stも完璧にお薦めなので…いつか、取り上げさせてください。

願わくば…ジェイソン加入でもう一枚聴いてみたいと思う
今日この頃です…。



See Ya!!e0045258_2435537.jpg
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by mihhoT | 2005-10-15 03:07 | *super recommend


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