Khalil Fong ハワイから香港へ・・・。 2005年11月18日にデビューアルバムを発表したばかりの“ニューカマー”Khalil Fong。 *recommend (music)#.2は、Khalil Fongの『Soul Boy』についてをUPします。 昨年の12月頭、偶然耳にしたカリウの曲、『南音/Southern Sounds』に“一聴惚れ”。 この曲目当てに…ろくな前情報もないまま…数日後にはアルバムを手にしておりました。 『Soul Boy』 このタイトルからして…「R&Bテイストな楽曲が多いアルバムなのかな?」 と思っておりましたが…“多い”なんてものじゃありませんでした。 このアルバム・・・どこを切ってもR&BそしてSOULそのものでした…。 (例えていうなら…“Tony! Toni! Tone!”のようなSOULスタイル) “ホヤホヤの新人”、そして…“香港ミュージックシーン”という事もあり… 楽曲に関する事以外、つまり“どんな人物なのか?”が…全く掴めていなかったんです…。 という訳で・・・ 唯一(自分の見つけた中で…)バックグラウンドを掲載しているYESASIAさんから、 お知恵を拝借いたします…。 以下、YESASIAさんからプロフィールの引用をさせていただき…簡単にまとめてみました。 『方大同/Khalil Fong』 *ハワイ生まれで、ドラマーの父を持ち…常に身の回りに音楽があふれていた…らしい。 どうやら...“音楽センス”を育むうえで大変恵まれた土壌に育った様ですね…。 さて…カリウの“音楽漬けなバックグラウンド”…大変羨ましいかぎりですが… そろそろ、彼が創作している“今”の音楽に話を戻します・・・。 …このアルバムの“中身”...“デビュー作”にしては潔すぎるんです…色々と。 先ず… デビュー作だというのに…アジア的には必須の“バラード”が収録されていないんです。 心地良いミディアムナンバーと突き抜けたソウルナンバーが全編を支配し、 『Soul Boy』の名に恥じない…一貫性を持った作品に仕上がっています。 …“香港、アジア”での発売という事を考慮して、 ある程度、幅広い層のリスナーを獲得しようと考えたら… バラエティ豊かなテイストを詰め込んで“取っ付き易く”仕上げそうなものですよね。 “先ずは聴いてもらおう”と。 しかし…カリウの辞書には『香港向け、アジア向け』などの…文字は無さそうです。 (アジアや香港のリスナーをおざなりにしているという意味では決してないです…) あくまでも自己解釈ですが… 『自分の大好きなR&Bのアルバムを創りました。よかったら聴いてみてよね。』 こんな…気負わない人物なのではないかな…と。 ちなみに… カリウは香港の新人らしいのですが、アルバムは丸ごと“北京語”で展開しております。 “北京語”の響き X“R&B”に弱い筆者にとっては…混じりけがなく...... 大変ありがたい構成でもあります。 (余談ですが…香港映画は“広東語”じゃないと逆に調子狂います…勝手です…) 実際のところ…彼がどんな人物なのか?は…いつまでたっても分かりそうにありませんが… 彼の、デビュー作ヘの入魂具合には…ただただ…感服です。 「この年齢不祥(自分が知らないだけ)の新人…今までどこに潜んでいたんだろう…」 と、頭を捻ってしまう程の…新人らしからぬ玄人ぶりなんですよ。 (というより…ベテラン以上の貫禄です…) アルバムを聴き始めた頃、ふと…思い立ち、作曲、楽器等の職人欄を見てみる事に。 “ブックレット”を取り出し、軽~く目を通していたのですが… なんというか…ある事に驚いてしまい、いつのまにか…“軽~く”が→“真剣”に…。 ブックレットによると… さて、さて…肝心の“楽曲、歌声”は???というと、 *歌声: R&B、SOUL等を歌うのに“どんぴしゃり”で、ハスキーな伸びやかさが気持ちのいい歌声。 *楽曲: “生粋”のR&B、SOULサウンド+“東洋の美意識”をさりげない形で取り入れた、 極めて自然体に聴こえる楽曲が多い。(が…実は、かなり凝っている気がします) また、“恋愛ソング”的な歌詞とは一線を画する…多岐にわたる題材の歌詞を これらのサウンドに乗せているところも興味深い。 “整然とした言葉の響き”が、グルーブ感溢れる楽曲にピタリとはまっていて、大変心地いい。 以下…特に気に入った楽曲です。 『南音/Southern Sounds』 冒頭にも書きましたが…“一聴惚れ”してしまった曲が、この南音。 彼が多大な影響を受けた“スティービー・ワンダー”ヘの敬意を表した楽曲のようです。 ノスタルジックで影のあるピアノの調べと、カリウの押さえた歌唱で始まるこの曲ですが、 サビにさしかかる頃から、そのハスキーな歌声とピアノが序々に躍動感を増していきます。 非常に耳に心地良い言葉の響きとキャッチーなメロディーが繰り返されるサビ部分、 押さえ気味な前半と終盤の盛り上がりとの対比が鮮やかな、聴き応えのある楽曲です。 ピアノのシンプルな演奏が主軸ですが、後半には東洋的な音も散りばめられています。 やはり…アルバムを入手し、全楽曲を聴いた後も…この南音が一番好みの楽曲でした。 (とはいえ、他の楽曲も大変気持のいいサウンドばかりです) 『春風吹/Spring Breeze』 カリウ自身の“声”をフィーチャーし、リズム重視に展開する、味のある春風吹。 楽器は僅かなベースと後半のピアノのみ、基本的には“声のみ”で抑揚をつけています。 聴けば聴くほど…味が出る、素朴なようで複雑な…つかみどころのない1曲。 ちなみに、この曲の“吹吹風MIX”なるものが彼のサイトに置いてあります。(約40秒) こちらはリズム重視ではなく“アコースティックギター”の先導で淡々と展開し、 よりムーディーな仕上がりになっております。(力の抜け加減がたまりません) どちらも、甲乙つけがたい出来で…願わくば“吹吹風MIX”を最後まで聴いてみたい...。 上記の曲は、Khalil所属の『WARNER MUSIC HONG KONG』さんのWEB内で 1曲丸ごと視聴する事ができます。 (…ここで、初めて彼の“動く”姿を観たのですが…やはり一筋縄ではいかなそうな雰囲気です…) *注:上記のサイトは、いきなり“音楽が流れる仕様”ですので音量に御注意ください。 *上から2段目をクリックすると、視聴用のページになります。 個人的には、彼の創る“コテコテなR&Bバラード”も…次回作で聴いてみたいです。 ただ…どれだけ才能溢れるミュージシャンでも…人気、その他の要因が複雑に絡み合い… 順調にアルバムを発表し続けていけるのか???は分からないんですよね…。 (将来の有望な新人がいても…何時の間にかフェードアウトしてしまう事が…過去に何度も有ったので…) …“器用貧乏”で“息の短い”ミュージシャンになることなく… “器用”で“息の長い”ミュージシャンとして良質な音楽を聴かせ続けて欲しい… 早くも…そんな事を願ってしまう、期待してしまう…大型新人、Khalil Fong。 何はともあれ… アルバムを発表する毎に、“必ず”チェックしたいアーティストが1人増えました。 (…次のアルバムで、どう攻めてくるのか…その方向性も楽しみです。) See Ya!!
by mihhoT
| 2006-02-22 05:34
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