BLIND MELON : Blind Melon :S.R.(*super recommend)#.1


BLind MeLoN
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米国の五人組バンドBLIND MELONの『BLIND MELON』は、
1992年にリリースした彼らのファーストアルバムです。

これからも「完成度が高い」と云うフレーズを
使わずにはいられないアルバムが五万と有る訳ですが……
しょっぱなから使います。新人らしからぬ“完成度”です。
比較的 新人バンドがファーストアルバムで聴かせてきたサウンドには
良い意味で勢い任せな粗さが目立つもの、あるいは
セカンド以降のアルバムに比べ方向性が確立されていないもの(当然ですが…)
が多く見られたのですが、“出来上がって”いますね。
「俺達がブラインド メロンだ!」と サウンドが訴えています…凄いんですよ。

L.Aで結成、その後ノース・キャロライナに居を構え
共同生活をしながら音楽活動をしていた彼ら。


Band Member :

Shannon Hoon (Vocals)
Brad Smith (Bass,Backing vocals)
Glen Graham (Drums,Percussion)
Rogers Stevens (Guitar)
Christopher Thorn (Guitar)


なんと言ってもこのバンドは シャノン・フーンの声無しには語れません。
ドライ クリーニングが必要な繊細さにもかかわらず、泥まみれにならざるをえない。
そんな危うさが全編を通してビシビシ伝わってきます。
陳腐な表現ですが、スイートでラウドなシャノンの歌唱は痛いですね。
惹き込まれます…
このバンドの凄いところは、VOが強烈な個性を放っているにもかかわらず
楽曲事体は完全に“バンドサウンド”だと云う事です。
シャノンの声も 楽器扱いで、5人の音が均等に効いているのです。
矛盾しているようですが…




そこには力関係などなく 各自のパートが華麗にぶつかり合って、
ユニークな音を作り上げています。
初めてこのアルバムを聴いた時、目の前で
ジャムセッションが始まったのかと錯覚するほどでした。
独特の“うねり”を持った一曲目:SOAK THE SINの構成に圧倒されていると 、
たたみ掛けるように始まる二曲目:TONES OF HOME…に心を奪われました。
キャッチーなのに泥くさい曲。中盤の各パートの絡み合いが、まるでJAZZ
この後も 驚いている暇は無く…次々とクライマックスな楽曲が押し寄せます。
PAPER SCRATCHERは、冒頭で受けた印象を 見事に裏切る曲展開の、玉手箱Song。
硬派なロックから曲調が“がらっと”変わる所が かなり気に入っています。
歌詞の一節「...and FRIDAYS are always flesh days...」
この歌詞とここの部分の歌い方が好きで、何度も聴いてしまいます。
この後に続く 3連発は 特に好きな曲です。
流れの格好よさは、一曲目~二曲目にかけてがbestですが。
DEAR OL' DADは、間違い無くアルバム中で一番 クールな楽曲。
冒頭から曲の終わり迄、一時たりとも目が耳が離せない程のカリスマ性。
聴き始めたと思うと 「あっ」というまに終わってしまうので、
ある時 ブックレットに目を通すとJust『3'00"』 と記載されていて妙に納得。
以前、音楽評論家の伊藤政則氏「Rockは3分の美学」とおっしゃっていて、
当時の筆者は「なんか、深い言葉だなぁ」と思い 今でも強く記憶していたのです。
勿論、曲の“長短”で優劣を決めているわけではありません。
仮に、そんな判断をするならば愚の骨頂ですが…
話しを元に戻すと、流れるように展開するこの曲には
“3分”がベストな長さだと思います。
ツインギターの強みを存分に押出し、乾いた世界を作り上げています。
そして、ドラムがかなり秀逸でいい味出しています。
本当に、このアルバムを聴くときはこの曲から聴く事が多いですね。
続くCHANGEはアコースティックに始まる1曲。
三曲目のI WONDERが、美しいハモリ&アコースティックと共に始まり、
その後大らかな骨太Rockヘと移行するのでこの曲もその路線かな?
と聴いていましたが少し毛色が違いました。
Changeでは センチメンタルな空気が全編を流れています。曲にも歌詞にも…
ここにも特に好きな歌詞の一節があります。冒頭の部分です。
「I don't feel the SUNS comin out TODAY...
It's staying in, I'ts gonna FIND another way...」

続く七曲目はNO RAIN。たぶんBLIND MELONの出世作であり、
最も愛されている曲の一つではないでしょうか。
印象的なイントロに始まり、自然と体が動き出す軽快なリズムのヒッピーソング。
この曲ではスイートなシャノンの声を存分に堪能できます。
DESERTEDを聴くころには、うっすらとですが『ブラインド メロン節』なるものが
体中に 浸透していて「この曲は直球B・M節だな」と感じました。
SLEEPYHOUSEは後半の盛り上がりが感動する緩やかな一曲。
“Sleepyhouse”とは彼等が寝食を共にしている住まいのことだ…』と、
以前どこかで目にしたインタビュー記事で彼らが答えていた気がします。
それゆえに、シャノン亡き後は…この曲を聴くと こみ上げて来るものがあります。
西部開拓時代に来てしまったようなHOLYMANは十曲目。
のどかな曲調かと思いきや、歌詞には世の中に対しての皮肉がばっちり効いています…
続いての曲SEED TO A TREEラストを飾るTIME
この二曲は、聴いて間もない頃だと 他の楽曲に比べ地味な印象を受けるのですが、
シンプルと複雑が表裏一体の、大変奥が深い楽曲です。
タイトなリズムで展開する曲の 至る所で個性が炸裂し、
徐々に聞き手を惹きつけていくナンバーです。
TIMEの終盤は、本当に目の前でのセッションが
終了したかのような終わりかたで余韻を残します。
十二曲目のDRIVEは美しいメロディを持ちながらも痛々しい曲です。
VOのシャノン・フーンは若くして他界しました。
原因はドラックのオーバードーズ…多くのミュージシャンも命を奪われた魔物です...
1995年の夏に待望のセカンドアルバム 『Soup』をリリースし、
精力的にツアーをこなしている真っ只中だったと思います。
この曲DRIVEでは、“もがき” 苦悩している事とドラックへの逃避の罪悪感が、
痛いほど伝わってきます…
生前に書かれた、シャノン自身の苦悩の歌詞と“最悪の結果”がリンクして、
美しいメロディ 優しい歌声であればあるほど、悲壮感が増します……

以上、全十三曲です。

90年代の若いバンドにしては、渋い音作りで異彩を放っていたBLIND MELON
さまざまなジャンルをろ過して味付けされているユニークな楽曲群。
しかし…残念ながら手元に残ったフルアルバムは2枚のみ。
『Soup』の飛躍的成長を心から楽しみ、
「これからどんな音楽を聴いていけるのだろう」
と 期待を膨らませていただけに悔やまれます。

もう少し、聴いていたかった……。



R.I.P. Shannon.

Soupもこのアルバム以上に秀逸なので、日を改めて取り上げます。

See Ya!!


*追記:Tsui-ki

こちらの『SUPER☆ ROCK!~スーパーロック~』さんよりTBを頂きました。
…「ありがとうございます」…追記です。
“スティーウ゛ンスK”氏の主宰するこのblogには、
ライブ、レビュー、等々 音楽ネタが盛り沢山の模様…。
(…私もこれから拝見させて頂きます…)
Rock好きの方必見ですね!
See Ya!!!!

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by mihhoT | 2005-08-23 06:24 | *super recommend


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